
「Material」パッドの外側のリングにはスライダがあり、弦の特性や動作を細かく調整できます。高スケールスライダは青色です。低スケールスライダは緑色です。

「Resolution」スライダ:C3 のサウンドに含まれる高調波の最大数(およびその空間分解能)を設定します。「Resolution」値を変更すると、オブジェクトと弦の相互作用が変化し、倍音の周波数にも影響します。「Resolution」値が非常に小さいと、「Stiffness」がゼロに設定されていても不協和なスペクトルになります。分解能が高いほど計算精度が高くなり、コンピュータの処理負荷が増加します。「Resolution」の動作は拡張パラメータの「Render Mode」ポップアップメニューで変更できます。「Keyscale」表示では、「Resolution」の高/低スケールスライダが表示されます:
「Resolution High Scaling」スライダ:中央の C(C3)より高いノートに対して、キートラッキングの分解能(キートラッキングの精度)を設定します。
「Resolution Low Scaling」スライダ:中央の C より低いノートに対して、キートラッキングの分解能を設定します。
「Media Loss」スライダ:周囲の媒体や環境(空気、水、オリーブオイルなど)によって生じる弦の減衰の度合いを設定します。このような損失は周波数には依存しません。弦の励起が停止した後での指数関数的な振幅ディケイの継続時間を制御できます。
「Media Loss High Scaling」スライダ:「Keyscale」表示では、中央の C(C3)より高いノートに対して、キートラッキングの分解能を設定します。「Release」表示では、キーがリリースされたときの媒体損失の動作を設定します。
「Media Loss Low Scaling」スライダ:「Keyscale」表示では、中央の C(C3)より低いノートに対して、キートラッキングの分解能を設定します。「Release」表示では、キーがリリースされたときの媒体損失の動作を設定します。
「Tension Mod」スライダ:弦の瞬間的なデチューンを設定します。
「Tension Mod High Scaling」スライダ:中央の C より高いノートに対して、テンションモジュレーションの動作を設定します。
「Tension Mod Resolution Low Scaling」スライダ:中央の C より低いノートに対して、テンションモジュレーションの動作を設定します。
注記:特に「Media Loss」と「Inner Loss」値を共に小さい値にした場合には、この非線形効果によって意外な結果が生じることがあるばかりではなく、モデル全体が不安定になるケースもあります。サウンドのディケイフェーズでスパイクノイズやドロップアウトが聞こえる場合は、「Tension Mod」と場合によっては「Resolution」も下げてみてください。
「Keyscale」ボタンをクリックします。
低音部は「Material」パッドリングの上内側にある緑色の低スライダを、高音部はリングの上外側にある青色の高スライダを、それぞれドラッグします。
「Keyscale」ボタンをクリックします。
「Material」パッドリングの左内側にある緑色のスライダをドラッグします。
「Release」ボタンをクリックします。
「Material」パッドリングの左外側にある青色のスライダをドラッグします。
値が 1.0 よりも高いと、キーをリリースしたときのメディア損失が大きくなります。このパラメータは、たとえば空気中で振動した後で水の入ったバケツに落とされた弦のシミュレーションに使用できます。もちろん普通のバイオリニストやピアニストはこのようなことはしませんが、面白いサウンドバリエーションを作りたい場合には便利です。
ギターなどの弦は、特に顕著な非線形動作を示します。弦の変位が大きいと、上方向に音程がずれるのです。この音ずれ現象は弦の平均的な変位ではなく瞬間的な変位によって生じるため、非常に短時間に発生します。この現象は、専門的にはテンションモジュレーションの非線形性として知られています。一般的には、「Tension Mod」スライダを 0.0 よりも大きい値に設定するかモジュレートすると、Sculpture でこの瞬間的な音ずれ効果をエミュレートできるということです。
「Keyscale」ボタンをクリックします。
低音部は「Material」パッドリングの右内側にある緑色の低スライダを、高音部はリングの右外側にある青色の高スライダを、それぞれドラッグします。
ヒント:キーボードの高音部や低音部を弾いたときに音源が多少シャープあるいはフラットするように思える場合には、「Tension Mod」と場合によっては「Media Loss」のキースケールパラメータを調整してみてください。